5月 日本海リーグ デュアルキャリア研修 実施報告

2026/06/01

概要

アスリートネクストプロジェクトでは、5月の日本海リーグ デュアルキャリア研修として、滋賀・富山・石川の各球団選手を対象に、脳傾向診断を活用した自己理解・他者理解の研修を実施しました。
今回の研修では、選手一人ひとりが事前に受検した診断結果をもとに、自分自身の思考の傾向、行動のクセ、感情の動き方、人間関係における特徴を確認しました。競技生活の中だけでなく、将来のセカンドキャリア・デュアルキャリアにもつながる内容として、選手自身が「自分の軸」を考える機会となりました。

研修の目的

本研修の目的は、診断結果を単なる性格分析として受け取るのではなく、競技・仕事・人間関係の中で自分をどう活かすかを考えることです。講師からは、診断結果は「良い・悪い」を判断するものではなく、今の自分の傾向を客観的に知るための情報であることが伝えられました。
また、自己認知は自分だけのために行うものではなく、他者理解につなげるために重要であるという視点も共有されました。自分の考え方や反応の傾向を知ることで、チームメイトや指導者、将来一緒に働く人との違いを受け止めやすくなり、より良いコミュニケーションにつながります。

滋賀での研修内容

滋賀での研修では、畠山講師に参加いただき脳のネットワークや自己認知の考え方を中心に、自分の脳の使い方を知ることの大切さを学びました。選手たちは、合理脳・専門脳・拡大脳・協調脳といった傾向をもとに、自分がどのように物事を捉え、行動しやすいのかを確認しました。
研修の中では、「自分を知ることは何のために必要なのか」という問いに対して、選手同士でディスカッションを行いました。その中で、自己認知は他者理解のためにあるというメッセージが伝えられ、チーム内のコミュニケーションや関係性づくりに活かせる学びとなりました。
また、感情のコントロールについても取り上げられました。感情を抑え込むのではなく、早く切り替える力を身につけること。そのために「目的は何か」と自分に問いかけることが、プレー中や仕事、人間関係においても大切であると伝えられました。

  

富山での研修内容

富山での研修では、井上講師自身のキャリア経験も交えながら、人生の中で迷う時期があっても、自分の状態に気づき、次の目的地を見つけていくことの大切さが伝えられました。脳傾向診断は、自分の強みや弱みだけでなく、今の心の状態や感情のバランスを知る材料にもなることが共有されました。
特に印象的だったのは、野球における「軸足」と、社会に出た時の「自分軸」を重ねた説明です。バッティングや守備において軸が大切であるように、仕事や人生においても、自分の強みや価値観を理解していることが大切だと伝えられました。
また、セカンドキャリアを考えるうえで、野球を長く続けてきた経験は大きな強みであることもお話されました。継続力、上下関係の理解、目標に向かって努力する力、チームで動く力は、社会に出た時にも評価される力です。選手たちには、自分を安売りせず、自信を持って次のキャリアに進んでほしいという最後のメッセージは選手が野球をしながら今自己認知することが重要であることを学べた時間でした。

  

石川での研修内容

石川での研修でも、脳傾向診断の結果をもとに、自分の強みや行動傾向を確認しました。選手たちは、論理的に考えてから動くタイプか、感覚的にまず行動するタイプか、攻めることが得意か、守ることが得意かなど、自分の傾向を数値で確認することで仲間の特徴や自身の強みを再発見しディスカッションがすごく盛り上がっていました。
講師からは、野球で培ってきた経験は社会でも必ず活きるという話があり、特に長年一つの競技に向き合い続けてきたこと、厳しい練習や上下関係の中で継続してきたことは、企業が求める人間力や信頼につながる大きな強みです。
また、診断結果を見ながら、自分に合う仕事や避けた方がよい仕事についても認知し自分の得意・不得意を理解することは、セカンドキャリアの選択肢を広げるだけでなく、ミスマッチを防ぐことにもつながります。現役中の今、自己認知できる事がまさにデュアルキャリアを推進していく日本海リーグとして有意義な時間となりました。

5月の脳傾向診断の研修を通じて伝えたこと

3球団での研修を通じて共通して伝えたのは、「野球の中に人生があるのではなく、人生の中に野球がある」という視点です。今、全力で野球に向き合うことはもちろん大切です。しかし、人生は野球の先にも続いていきます。だからこそ、競技生活の中で得た経験や強みを、自分の未来にどうつなげていくかを考えることが重要です。
そのための一つの方法として、ジャーナリング(日誌)についても伝えました。日記のように出来事だけを書くのではなく、自分が何を感じ、どんな未来を目指したいのかを言葉にすること。自分の思いや強みを言語化する力は、履歴書や職務経歴書、面接の場面でも必要になります。
便利なツール(ChatGPTやAIなど)が増えている今だからこそ、自分の本当の思いや経験を、自分の言葉で伝えられることが大切です。野球を続けてきた価値を社会に伝えるためにも、日々の中で言語化する習慣を持つことを選手たちに呼びかけました。

今後に向けて

今回の5月研修は、選手たちが自分自身の現在地を知り、仲間との違いを理解し、未来のキャリアについて考える機会となりました。脳傾向診断の結果は、固定された能力を示すものではなく、今の自分を知るための一つの材料です。自分を知り、相手を理解し、未来に向けて行動することで、競技においても社会においても可能性は広がっていきます。
アスリートネクストプロジェクトでは、今後も日本海リーグの選手一人ひとりが、競技に全力で向き合いながら、自分らしい未来を描いていけるよう、デュアルキャリア支援に取り組んでまいります。
 
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